お香はナグチャンパを経てsanga(山河)の自然香へ。水月観音とフランキンセンス〜好きなものを観ていくと、大切にしたい価値観がわかる。

お香を焚くのが好きです。
浄化力が高いお香だと教えてもらって、よくインドのナグチャンパというお香を使っていました。

インパクトのあるパッケージ!サイババ?

SATYAサイババナグチャンパ15g 12箱セット(amazon)

お値段もお手頃でいい香りなのですが、
けっこう強烈なthe インドのお香!という感じ。

毎日焚くものなので、原料の安全性も気になっていました。
(同じ場所で焚いていたら、壁にヤニみたいなのがついていたので)

そんなときに見つけたのがこちらです。

山河  自然香 sanga(CRAFT INCENCE)
 (公式ウェブサイト)

化学糊や防腐剤など無添加で、香木や生薬を基調として、薬草、樹脂、香辛料、鉱物などの自然物によるお香を作っているとのこと。

(写真出典 http://sanga-incense.com/?page_id=56)

伝統を学び、香を研究するにつれて、大量生産へ舵を切ったことで失われた技術や歴史の激しいうねりの中で忘れてしまった心意気を知りました。次第に日本香文化の本質は、自然との対話にあったのではないかとの想いを抱くようになりました。

自然に寄り添うもの作りは一筋縄では行かないことばかりですが、数々の失敗や試行錯誤によって技は磨かれます。

自然物によるお香作りを信条としたことで難題は絶えませんが、自然から学ぶ慈しみや楽しみに心は躍動を続けます。

現代では当たり前のように使用される化学糊や防腐剤も一切使用せずに、自然物による調香からお線香の制作を一貫して行っています。

お香作りへの思い、こだわりが素敵です。
そして、香りのラインナップもセンスいいです!

AGARWOOD(沈香)/ AROMATIC WOOD INCENSE(香木香)
SANDALWOOD(白檀)/ AROMATIC WOOD INCENSE(香木香)
WHITE SAGE(ホワイトセージ)/ HERBAL INCENSE(薬草香)
SWEET GRASS(スウィートグラス)/ HERBAL INCENSE(薬草香)
COPAL(コパル)/ AMBER INCENSE(琥珀香)
PALO SANTO(パロサント)/ AROMATIC WOOD INCENSE(香木香)
DRAGON`S BLOOD(竜血)/ RESIN INCENSE(樹脂香)
FRANKINCENSE(乳香)/ RESIN INCENSE(樹脂香)

最初は全8種類が5本ずつ入っているセット(上の写真)がオススメです。
それぞれの香りに、キーワードがあって、それも面白いです。

私のお気に入りは、フランキンセンス(乳香)。
キーワードは、Healing (治癒)、Prayer (祈り)、 Moon (月)

古代エジプト時代から神に捧げる神聖な香として使われていたフランキンセンス。
イエス・キリストの誕生時に、東方の三博士が捧げた贈り物(乳香、没薬、黄金)としても有名ですね。
実際、金とおなじぐらいの貴重な品として交易されていたこともあるそうです。

嗅覚は、五感のなかでもいちばんプリミティブな感覚で、
快・不快の感覚や、記憶と強く結びついているような気がします。

街中で見知らぬ人の香水を嗅いだだけで、同じ香水をしていたかつての恋人の記憶が一瞬で蘇ったり。

いい香りは心身を深くリラックスさせるし、
悪臭ただよう場所にいると気分が悪くなります。

sangaのお香は、とても上品です。

竹軸がないお線香なので、香りに雑味がなく、すごくピュア。
しっかりと香るのに、あとに残らない。
鮮烈だけどさらっとしている。

ああ、書いていて気づいたけれど、
私はこんな風に生きたいんだ。

先日の読書会の記事
「女神のこころ」(ハリー・オースティン イーグルハート)の女神たちを感じながら。私たちの「ヒロインの旅」読書会第7回を終えて。
では、こちらの観音のような女性になりたい、と書きましたが。
(水面に映る月を眺める姿から「水月観音」と呼ばれているそうです)

観音やフランキンセンスが好きと言っても、
仏像めぐりや歴史に興味があるわけではないのです。

では、何がいいのか?

  • さりげなさ、格式ばらない
  • さらっとしたテクスチャー
  • 神聖さ、高貴さ
  • 芯の強さ
  • 上品さ
  • 純粋さ
  • 自然体、ナチュラル
  • エキゾチック

sangaのお香と観音像に共通して、私が素敵だなと思うクオリティ(質)です。

ナグチャンパのサイババとはちょっと趣が違いますね(笑)
(この強烈でディープな感じも嫌いではないけど)

自分の好きなものを観ていくと、
大事にしたい価値観が浮かび上がってきます。

在り方が大事というのは、なにも生きている人間だけのことではなくて、
美術品や嗜好品にも、
世界観があり、哲学があります。

身の回りのものや環境(音や香りも大切な要素ですね)を、
「かく在りたい」というエッセンスで満たしていくことは、
なんて楽しく、素敵なことでしょうか。

日々の小さな選択の積み重ねで、
今の自分の暮らしができあがっています。

「自分の五感がよろこぶかどうか」

選択の基準に、ぜひこの観点を加えてみてほしいと思うのです。
(本当は、それだけを基準に生きていったっていいと思う!)

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