ハワイアンリトリート感想(2013年8月9日記)

リトリートを体験したことで何かが変わった、というよりは自分の中ですでに起こりつつあった変化に呼応して、リトリートに引き寄せられたという気がする。

リトリートに参加する半年前、体調を崩して入院するという出来事があった。自分がいかに消耗していたか、人の期待に応えたいとかこうあるべきだという観念にがんじがらめに縛られていたか、気づくきっかけとなった。

このまま、人のため、まわりのため、と頑張って体を壊しても誰も幸せにならないと思い至り、みんなのため、と思うのであれば、まずは自分が幸せになることが必要だと考えるようになった。

はからずも入院によって臨時のお休みをもらうことになり、ひとり思索し、読書する時間を得た。その中で、「ソース―あなたの人生の源はワクワクすることにある」(マイク・マクナマス著、ヴォイス社・1999年)という本に出会い、「人が取るべき責任ある行動はただひとつ。自分が心からしたいことをすることである。それが人生でもっとも責任ある行動であり、その人が負う最高の責任である」という言葉に感銘を受けた。

「ソース」に興味をもち、生田さんが行っていたソースのワークショップに参加することに決めた。

首都圏でソースのワークショップを開催している講師の方は複数いるが、その中で、生田さんのウェブサイトに掲載されていた「大切にしているキーワード」に心惹かれて、面識も紹介もないのに申し込みをした。

ソースのワークショップでは、自分の好きなもの、こと、感覚などにフォーカスしてキーワードを出していく作業があり、その中で、緑、水、太陽、月、海、山、自然、エネルギー、流れ、スパイラル、宇宙、星、パワースポット、見晴らしがいいところetcという言葉が浮かんできた。

ワークショップの終了時に生田さんからハワイアンリトリートの案内をもらった。

「私が求めているのは、まさに、これではないか・・・?」

リトリート開催まですでに1か月を切っていて、仕事のスケジュール調整やフライトの確保ができるかどうかもわからず、それなりに費用もかかるので、ちょっとした決意が必要だったけれど、迷いはなく即行動、申し込みをした。

特にハワイ島に興味を持っていたわけではなく、自分の生き方、働き方を見直したいと思って動き始めたら、ハワイに連れて行ってもらった、という感じである。

ところでハワイ島はどんなところなのかと思い、参加申し込みをしたあとガイドブックを買ったり、よしもとばななさんの「ゆめみるハワイ」というエッセイを読んだりして、なんだか、とてもいいところのようだと期待が高まる。

そして、いよいよハワイ島へ。

海も、火山も、渓谷も、星も、太陽も、月も、力強く、そして優しく、開放的なのに包み込んでくれるような、そんなところだった。

残念ながら、その素晴らしさを伝えるだけの表現力がないので、気になる方は、ぜひ自分の全身、五感で感じてもらえればと思う。

無論、単に自然の素晴らしさを味わうだけならば、わざわざリトリートに参加しなくてもハワイ島に来れば体験できるが、リトリートならではの気づきがたくさんあったので少しご紹介したい。

リトリートでは、その日ごとにテーマを決めたり、自分に問いかけをしたりして、自分の内面を探っていくワークが随所に組み込まれている。

私が印象に残っているのは、「あなたの恐れはなんですか」という問いについて考えるワーク。

そう、私は一体、なにを恐れているのだろうか。

ビーチで一人の時間をとって自分に問いかけていったところ、気づいたこと。

私が恐れているのは、失敗や不幸になること、うまくいかないこと、ではなかった。

私が恐れていたのは、今よりも成功すること、幸せになること、豊かになること、運命が切り開かれて人生のステージが変わること、だった。

現状だってそこそこ幸せ。これ以上を望むのは欲張り、罰当たりではないか。
でも、本当は、もっとやりたいことや、なりたいものがあるのではないか、自分が望めば、新しい人生が切り開かれていくのではないか、という予感。私は、自分の人生が、変わりつつあるのを感じていて、そのことを恐れているのだ、ということに気がついた。

変なたとえだけれど、たとえば、売れない駆け出しのアイドルの女の子がいたとして、ひょんなことからどんどん注目を浴びて、願いどおりトップアイドルになっていくとき、きっとその子は、嬉しいだけでなく、急激な変化に、「どうしよう」という不安や恐れを感じるのではないかと思う。

私は、アイドルを目指しているわけではもちろんないけれど(笑)、自分の好きなことをやって幸せになってもっと輝けるかもしれない、という願いを持ち始めてから、運命が動き始めている予兆を感じていた。

そして、そのことを考えるとき、とてもわくわくすると同時に、未知の世界に踏み込んでいく恐さを感じていた。

もしかしたら仕事を変わることになるかもしれない、これまでの友人や家族との関係も変わってしまうかもしれない、みんなになんて思われるだろう、自分を見失わずにいられるだろうか、罰があたったりしないだろうか、持てるものが多くなったら失うものも多くなるのではないかetc.

恐れの正体がわかってしまえば、実は、もうそんなにこわくない。

私は、これまでどおり、家族や友人を大切にしていけばいいのだ。幸せになることに罪悪感を抱く必要もない、自分だけでは・・・と思うのであれば、思う存分まわりに与え、尽くせばいいのだ、と思うことで気持ちが楽になった。

さて、結局、私にとってリトリートとはどんな体験だったのか、そろそろまとめたいところだが、実は、リトリートで起きた変化は現在進行中で、まだ、私の中で総括する段階にはない。

わかりやすい変化としては、
物理的にも精神的にも、肩の荷が下りて体が軽くなったこと、があったと思う。

初日に、ハワイの神様にごあいさつをするお祈りの儀式で、頭から海につかったところ、海から出たあと、温泉にでも入ったあとのように体が楽になった。ゴチゴチだった肩が軽くなったのには驚いた。

最終日、ゲストハウスのオーナーのデレックにマッサージをしてもらったあと、「ときおり、人生で重荷(burden)を背負っていると感じることがあるか」と聞かれた。

Yes, I think so, それはときに、責任であったり期待であったり、自分の名誉や信用であったり、私にとって大切なものだし、生き甲斐にもなっているけれど、同時に、あまりに重たくなると、重荷として私を苦しめている、と思う、と答えた。

ハワイ島では、重荷を手放すことができた。

私はきっとまた新しい荷物を背負い込むことになるとは思うけれど、でも、ここにくれば、重荷を下ろすことができるのだ、と思って、安心したし、勇気づけられた。

背負っている荷物が重くなってもう動けない、と思ったら(できればそうなる前に)、またハワイ島に帰ってこよう、と思った。

こうやって振り返って文章にしてみると、「○○との出会いがきっかけで人生が変わりました」的な、よくある話という感じで、面白くも、感動的でもないのだが、でも、私にとっては、とても大切なかけがえのない体験だった。

ハワイ島の自然と、ゲストハウスの智子さん&デレック、リリコイシスターズの生ちゃん、ゆうこりん、一緒に参加したしんちゃん、よこちゃん、どうもありがとう!

(2013年8月9日記)

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