ずっと家にいるからきちんとお世話できるはず!と意気込んで初挑戦したぬか漬けは、1か月も経たないうちに飽きてやめてしまったのですが・・・
懲りずに何度も新しいことに挑戦するのは、自分のよきところだと思っています。
2021年夏、わがやのキッチンは再び発酵ブーム。
定番の発酵調味料、塩麹と醤油麹
作るというほどでもなくて、清潔なガラス容器に塩、水、生米麹を混ぜるだけ。醤油麹にいたっては醤油と麹をまぜるだけ。
せめてのこだわりということで、お塩とお醤油はお気に入りのものを揃えてみました。
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“いのちは海から” 粟国の塩
まろやかな甘みのあるお塩です。お味噌仕込みのときはこちらを愛用しています。沖縄の海水が原料。
結構いいお値段なのでここぞというときに。
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古式製法 丸中醤油・杉樽三年熟成しょうゆ
200年以上の歴史がある醸造の蔵(国登録有形文化財)で造られているとっておきのお醤油。蔵の天井、壁、床、樽、桶といった至るところに醸造を支える微生物(醸造菌)が棲みついているそうです。
香り高く、まろやかで深みのあるお味。私のなかのザ・ベスト醤油です。
調味料は、多少お値段高くても良質なものを選ぶとお料理の仕上がりがぐんと底上げされますよね。少量ですごく満足感もあります。
高価といっても、化粧品などと比べるととても良心的なお値段だなぁと思います。3万円の高級美容クリームとかありますが、質の良いお醤油とお塩と油を3ヶ月分買っても1万円で余裕でお釣りがきます。
1000円のお塩と聞くと高いな・・・と思いますが、バスソルト3回分1000円だったらそんなふうに思わないなぁとか。
信じられないぐらい丁寧で手間のかかるプロセスを経ていて、経済合理性だけ考慮したら割に合わないであろう製品を造り続けてくれる生産者の方には本当に感謝です。
食材選びについては奥津典子さんのこちらの本をよく参考にしていました。
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「マクロビオティック おいしく元気になるお買い物」(奥津典子)
通信講座やお料理教室でお世話になっていた奥津典子さんの食材選びのためのカタログのような本です。食材にまつわるコラムを読むだけでもとても役に立ちます。
かつて体調不良でどうしようもなかったときに自然食、マクロビオティックの摂理を知り、とても助けられました。
丸中醤油も奥津先生のご紹介で知って使いはじめて、他の製品を使うこともありますがやっぱり何度も戻ってくる私の定番になりました。
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1週間ほどでいい感じに仕上がった醤(ひしお)は、もう本当に美味しいです。
特に醤油こうじは、青菜に添えたり、納豆に入れたり、卵かけごはんに混ぜたり・・・
それだけでご飯がすすむし、満足感がすごい!
もとのお醤油がおいしいので、どうやっても美味しくしかならない。
作り方はすごく簡単なのでお気に入りのお醤油を使ってぜひ作ってみてね。
作り方はこちら
https://marukawamiso.com/recepi/syouyu-kouj.html
そして”しょっぱい系”発酵のつぎは”甘い系”に・・・
旬の果物の酵素ジュース作りをはじめました。
5月はオーガニックの甘夏&にんじん、6月はオーガニックの梅で仕込んでいます。
通常のシロップ漬けとちがって
フルーツの酵素+特別なミネラル発酵剤(海藻由来)+毎日手でかきまぜる
という手順で常在菌と酵素のはたらきで発酵させるのがポイントだそうです。
発酵といっても乳酸菌発酵、アルコール発酵など微生物の種類や温度、環境によって異なる化学反応を起こすため、分量や手順が大事になるとのこと。(まちがうと「腐敗」になってしまうことも・・・)
私はお友達のご紹介でこちらの先生に教えていただいています。
矢口マキさん https://ameblo.jp/happylesson24/
仕込んでから1週間ほど、朝晩、手でかきまぜます。フルーツの香りとトロっとした感触にすごく癒される。
発酵がすすんだらジュースをガラス瓶に保存し、毎日、お水や炭酸水でわっていただいています。
フルーツの香りと味が濃縮されていてこれも本当においしいです。甘味が優しい。すぅっと身体になじみます。
ビールで割ってもめちゃくちゃ美味しかったです。心なしかアルコールの酔いが緩和されるような感覚も・・・!美味しさのあまり、いつもより多めにビール飲んでしまったのですが翌朝の目覚めもスッキリでした。
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発酵食品を作っているとすごく癒されます。そして大切なヒントがたくさん隠されている。
目に見えない菌たちが時間とともに化学反応を起こしていく様子を見ていると、【プロセスを信じる】ことの大切さを感じます。
よい発酵を育む環境や場についても何か秘密がありそうです。
発酵が順調にすすむときは、おうちの空間が「なんとなくいい感じ」。
目の届かないところに押しやってしまうと、同じ湿度や温度のはずなのに腐敗に傾いてしまったり。
そして手を出しすぎず見守りつつ、必要なタイミングでほどよく手を加えること。
毎日様子をみて、なんなら声がけもしてかき混ぜてあげることで、昨日と今日の小さな変化にも気付ける。
でも、あんまり神経質にならなくても大丈夫。たまに忘れても、菌たちはせっせと働いてくれます。
時間を積み重ねるということ。
短期で発酵するものもあれば、年単位で熟成させるものもありますね。
お味噌仕込みの記事でも書きましたが
未来の自分のために今種をまくというような視点で自分のために発酵食品を仕込むことって、とても愛に溢れた行為だと思うのです。
「自分を愛する」、「自己肯定感をあげる」、「自分を大切にする」
本やセミナーやメソッドがたくさんありますが
そんなことに頼らなくても!
玉ねぎ一個丁寧に切って塩麹につけておくだけで、1週間後には「なんて美味しいの!幸せすぎる。私って天才かも」という気持ちにさせてくれるよ。
愛そう!と意気込まなくても、素材と向き合って自らの手を使って仕込んでいく営みには、その本質に愛が含まれちゃっているのだと思います。
暮らしのなかで癒され、気づき、精神性が磨かれていくというのが私の憧れの生き方です。
神秘の発酵プロセス、美味しくて、健康によくて、そして自己愛を育める。
なんて素晴らしいのでしょう❤︎
(了)